スマイミーHOME > トピックスTOP > 健康コラム 「たかが咳 されど咳」~長引く場合は医療機関へ

健康コラム 「たかが咳 されど咳」~長引く場合は医療機関へ

大橋内科医院副院長 大橋 信之先生 咳は本来からだを防御する機構の一部で、必ずしも病気のサインというわけではなく、日常さまざまな場面で経験されることもあるでしょう。一方で、長引く咳は洋の東西を問わず、医療機関を受診するきっかけとして最も多い症状の一つです。
■咳はかぜだけでなく、どんな病気が考えられますか?
■咳が長引くときは、どうすればいいでしょうか?


 咳は本来からだを防御する機構の一部で、必ずしも病気のサインというわけではなく、日常さまざまな場面で経験されることもあるでしょう。一方で、長引く咳は洋の東西を問わず、医療機関を受診するきっかけとして最も多い症状の一つです。

長引く場合は医療機関へ

大橋内科医院副院長 大橋 信之先生

〈取材協力〉
大橋内科医院
副院長 大橋 信之先生
広島市中区
白島中町11-10
TEL 082-221-8933

■咳はかぜだけでなく、どんな病気が考えられますか?
 「咳=かぜ」と思われている方も多いと思いますが、原因はさまざまです。かぜの場合は通常1週間以内に治癒します。2~3週間経っても止まらない場合には注意が必要です。その原因として日本人に多いのが咳喘息、アトピー咳、副鼻腔気管支症候群という病気です。ほかにも肺炎、肺結核、気管支拡張症など気管支や肺の病気、さらには肺がんのような大病の場合もあります。また逆流性食道炎、ストレス、ある種の降圧剤など、さまざまな原因があげられます。
■咳が長引くときは、どうすればいいでしょうか?
 「たかが咳…」と思っていても体調に大きく影響する場合がありますので、長引く場合には医療機関を受診することをお勧めします。原因を医師が判断する上で、咳の出方や症状は大切な情報の一つです。受診の際は、咳がいつから始まったのか、ゼーゼーするのか、痰が絡んでいるのか、発熱を伴っているか、どのような時に、どのような姿勢でひどくなるのか、時間帯に一定の傾向があるのかなど、咳の特徴を整理して受診しましょう。「されど咳」長引く咳は病気の注意信号なのです。